吐き気がするほど美しい祭り

7月14日、横浜の戸塚に「お札まき」という奇祭を見に行った。
衝撃的だった。祭りを見て吐き気をもよおしたのは、これが初めてである。

これは要するに、おっさんたちが女装をしてお札をまいていくという祭りなのだが、この女装がむちゃくちゃなのだ。

女装というのは、そう簡単なものではない。
プロのオカマや歌舞伎の女形が美しいのは、彼らがすでに「女」として日常生活を送り、「私はこれから女として生きていくのよ~!」という気概や矜持があるからこそなのである。
そこらへんのおっさんがいきなり女装しても、そこに現れるのはただの化け物であり、見るものをゾッとさせるだけだ。

「お札まき」がまさにこれだったのだ。
お札まき衆は10人以上いるが、平均年齢は50-60歳と高く、それがにわかじたてに白く塗りまくり、文金高島田のかつらをかぶっているのだから、戦慄を覚えて当然である。
現に、観客の女の子たちから、
「ゲゲ~」
という悲鳴があがっていたくらいだ。

人生は悲しい。
伝統的行事とはいえ、60歳のおっさんが、文金高島田に結って女子高生に悲鳴をあげさせねばならないのだから。

とはいいながら、面白い祭りだった。
納涼というか、不気味なものや肝だめしが好きな人は、見に行ってもいいかもしれない。

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