今読んでいる小説、犯罪的に面白くない。
「どうも、はじめまして」
「いえいえ、こちらこそ。いつも○○がお世話になっています」
「今日は暑いね~」
なんて、どうでもいい平凡すぎる会話を、わざわざ活字にする必要があるのか。
僕も物書きなので、他人の作品を批判するのは嫌なものだが、文章もストーリーも心理描写も会話のウィットも思想の深さも何もないこの小説、ある文学賞を取った作家の作品らしいが、わざわざ出版する意味があるのか。
女性週刊誌を見たらいくらでも読むことができる凡庸俗悪な文章だ。
そして、女性なら、男性には分からない女性心理や業を呵責なく描くことができる、というのは大嘘であることがわかる。
ここで描かれているのは、すべて女性週刊誌でうんざりするほど反復されている、ステレオタイプと言うのもはばかれるほど退屈なものだ。