アフターフォロー

最近時々「アフターフォロー」なる妙な言葉を聞くが、これは間違っているだろう。

followとは「追いかける」だから、after(後から)に決まっている。
前から追いかける奇特な人間はいない。
これは「頭痛が痛い」並みの珍妙な言葉だ。

もともと「アフターケア」がいつの間にかこんな変な言葉に化けたのだろうと思うが。
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年齢

自分の年齢は、自分が決める。

権力者の責任

「権力者が責任を取らない」と嘆いてはならない。

彼らは、責任を取らないからこそ、権力者になれたのである。

本当に責任を取った者は、とっくに表舞台から姿を消している。

死を恐れる人間には、死は必ず早期にまとわりつく。

死を恐れない人間には、死もうんざりして近づこうとはしない。脅しがいがないからだ。

悪人

悪人になるには、才能がいる。

それが全くない人々は、仕方ないから善人として生きていくしかない。

正論

「正論」という言葉を多用する人間の胡散臭さはすさまじい。

天地開闢以来、「正論」が正しかったことなど一度もない。

女子力

女子力が高いのと女らしいというのは、どう違うんだろう。

野良犬

昔は、
「犬が人間を咬んでもニュースにならないが、人間が犬を咬むとニュースになる」
と言われていたらしいが、最近は本当に「犬が人間を咬んでも」ニュースになる世の中になった。

日本の街から野良犬が姿を消したからだろう。
彼らがどこに行ったのか――
それは僕は知らない。

しかし、野良犬の姿が見えない街は寂しい。
野良犬の陰鬱でどこか滑稽な影は、この世界の姿そのものだったからだ。


野良犬よ、荒野に戻ってこい!

言葉

言葉が、現実を食い荒らす。
それこそが芸術である。

言葉は現実の僕(しもべ)であってはならない。

謎なゼッポリ

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某イタリア風バルで食べた、「ゼッポリ」という、ナポリのジャンクフード。どこかセクシュアルな形をしているが……。
海苔をピザの生地に混ぜて揚げたものらしい。
日本で言えば「文化フライ」みたいなものだろうか。


それにしても、西洋人が最も嫌がる日本の食べ物は、刺身でも納豆でもなく、海苔だと思っていたので、ナポリにこんなものがあったとは知らなかった。
西洋人から見ると、「黒い食べ物」というのは「黒カビ」を連想して、存在自体が信じられないらしい。
もっとも、ゼッポリに練り込まれていたのは、黒海苔ではなく青海苔だった。
イタリアでも南部と北部では違うのだろうか?

ナポリには一度行ったことがあるが、かなり柄のよろしい土地柄で、駅前で変なオッサンに絡まれて困った思い出しかない。