禁欲

禁欲的な人間は、「禁欲する」という欲望に負けた、意志の弱い人間である。

誘惑に身を委ねることほど、勇気と意志が必要な、英雄的な行為はない。
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啼かないカナリア

一年前に買った、日本の某一流メーカーのコンポがまたしても壊れ、二度目の修理に出す。
そもそもこれは、買った当初から音飛びがするひどい奴だった。

部屋から音楽が消え去ったので、二か月ほど前にアマゾンで「箱に傷がある」という理由で激安で売っていたCDラジオを初めて動かす。これも日本製。
よく見ると本体にも小さなひびが入っていたが。

初めは快調に音が鳴っていたのだが、音量を調節しようと思ったら恐ろしいことに気付いた。
音は小さくなっても、大きくはならないのである。
何も考えずに音を小さくしていったら、ついにはヴォリューム0になり、音が聞こえなくなった。戻すことができない。
それでこれも開封五分後に、「啼かないカナリア」になってしまった。

どちらも、世界に冠たる日本の一流メーカー製のはずなのに、いったいこの体たらくは何だろう。
もはや初めから、韓国製や中国製を買ったほうが安心できる気がしてきた。

シェイクスピア

しかし、シェークスピアの著作はすごい。有名なArden版を見ると、作品そのものより注釈のほうが長いくらいだ。聖書並みの研究がなされている。彼の著作の中のすべての語彙を集めた辞書が存在するくらいだ。

これをシェイクスピアの偉大さの証と見るか、暇な連中がいかに多いかと見るかは、意見の分かれるところだろう。

『言葉の贈物~空気を読むな。空気を作れ』が出ました

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新刊『言葉の贈物~空気を読むな。空気を作れ』(ラビリンス)が出ました。
今流行? の、電子書籍です。

パソコンだけではなくスマホやタブレットでも読めるので、「名言」をスマホ等に入れて持ち歩くのもお洒落かなと思います。
サイトで試し読みができますので、一度ご覧になってください!


<紹介文>

「非常識な人って、なんであんなに若々しくて魅力的なんだろう」
「悪い評判は買ってでも作れ。悪評こそ名声への近道だ」
「純粋な愛は死で終わる。不純な愛は結婚で終わる」――――

作家・杉岡幸徳が書きとめた格言・名言の数々を、「恋愛」「人間」「社会」「芸術」などのテーマに分けて集めたアンソロジー。
この言葉の花束の一つ一つが、あなたの人生の新しい道を指し示すかもしれない――。

マクベス

次回の読書会のテーマ、マクベス読了。以前にも読んだことがあるのだが、やはり凄まじい作品だと再認識する。
殺人と狂気と謀略が血に塗れ、蔦のように絡みつく悲劇。急激な劇的展開に、息が詰まりそうになる。

むでもやはりシェイクスピアは翻訳できないんだな、と痛感する。
原文も少し参照したが、韻律のあまりの美しさに陶然となってしまった。
しかしこれはエリザベス朝時代の英語だから、解読がなかなか難しい。

勘違い

勘違いと思い込みこそ、人間の魅力の源泉である。

何一つ勘違いせず、自分の分を完全にわきまえている人ほど、退屈で薄っぺらい者はない。

勘違いをすればするほど、人間的な深みが増してくるものだ。
問題は、いかに壮大な勘違いを、いかに巧妙に仕組むかにある。

罪と罰

人間の最大の罪、そして罰は、長生きすることである。

傑作

傑作よりも、できる限り下らない、低劣な作品を書け。
そちらのほうがはるかに難しい。

St. James Infirmary

サッチモが歌っていたSt. James Infirmary(セント・ジェームズ病院)。いい。
コードが簡単だし、メロディーも深く、詩も悲劇的だ。
これ、日本語のまったく違う歌詞に変えて歌ってみようかと思う。


I went down to the St. James Infirmary
I saw my baby there,
Streched out on a cold white table,
So sweet, so cold, so fair.

So Let her go, let her go, God bless her;
Wherever she may be
She may search this wide world over
but she'll never find a sweet man like me.

When I die, want you to dress me in straght laced shoes
A box back coat and a Stetson hat;
Put a twenty-dollar gold piece on my watch chain
So the boys know I died standin' pat.