名言・警句

前にある人と馬鹿話をしていたら、非常に感心されて、こう言われた。
「君はなかなか名言を吐くね。それをまとめて出版したらどう?」

この発言がずっと僕の耳の中に木霊し、いまに至っている。

前からアフォリズム(箴言)には興味があった。僕のブログに、そのコーナーがあるくらいだ。
僕がオスカー・ワイルドが好きなのも、彼の箴言が非常に切れ味がよく、物事の本質を突き、そして突いていないからである。

そういうわけで、自分の名言・警句・箴言を集めて出版したいと思う。
これは実験的に電子書籍の形にして出してみよう。
正直言って、この企画に乗ってくれる出版社があるかわからないし、それだけではなく、一度電子出版なるものを試してみたかったからである。

箴言・名言を書きためて、できたら今年中には出してみたい。
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ちくわは愛に値するか?

これには驚いた。

「愛犬に『ちくわ』という名前を付けられて困っています」という悩み相談。母犬はあつあげ、父犬はすじ、兄弟犬もおでんの名前が付けられているらしい。

僕は大笑いしたんだけど、回答のほとんどが「可愛い名前! そのままでいて!」というもの。
いったいどういう感覚なのか、どっちの感覚がずれているのか、よくわからない。

謙虚さ

謙虚、恭順は奴隷の美徳。

金環蝕と女

金環蝕は、戦慄的な事件だった。

太陽が大いなる環を創り始めた時、地上はざわめき始めた。
突如、犬が天に向かって血の出るように吠えはじめた。
辺りの光が衰え始めた。まるで、悲嘆という名の暗い魔物が、地球上に舞い降りたかのように。

その時、太陽は大いなるリングを創った。
それはまるで、巨大な死の指環が天空に放り投げられたように、奇怪で不吉な輝きを放っていた。

僕は目を離せなかった。
暗いグラス越しに数十分も、この不気味な天空の刻印を見つめ続けたのだ。


しかし、その後異変が起こった。

目が見えなくなったのだ。
世界がかすむ。辺りがぼやけ、白い霧の中に沈み始めた。
明らかに僕の視覚は異常を示していた。

驚いた僕は眼科に駆け込んだ。
いわゆる日蝕網膜症らしい。その医院だけで、その日かなりの人々が目の異変を感じ、治療を受けたという。

幸いにも僕の眼はそれほど大きなダメージを受けなかったが、金環蝕の神秘性・恐ろしさを思い知った。


金環蝕と女は似ている。

金環蝕を見つめすぎると、眼を焼いてしまう。
治すには、医者にかからねばならない。

女も、見つめすぎると胸を焦がす。
しかし、恋の病を癒す医者は存在しない。

紙芝居屋のソーメン定食

紙芝居の本を読んでいる。

僕は年齢的・地縁的に本物の紙芝居は見たことがないのだが、そこで売られている食べ物がなかなかすごいことがわかった。

たとえば「ソーメン定食」なるものがある。
これは、長さ20cmほどの蛸せんべいの上に、水でふやかしたソーメンを手づかみで載せ、上からソースをかけただけのもの。
いったいどこが「定食」なのかわからないが、紙芝居業界では最もゴージャスなメニューらしい。

「天ぷら定食」なるものもある。
これは、同じくタコせんべいの上に天かすを載せ、またまたソースをかけたもの。
コレステロールの塊というか、とてつもなく体に悪そうだ。

そういえば、前に近くの立ち食いそば屋に「天ぷらカレー」なる一品があった。
天ぷらそばに入れるかき揚げをカレーの中に入れたものだが、これは食べたことがなかった。
想像しただけで胸が悪くなりそうだったからだ。

6/3(日) 東京読書会11 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

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第11回目の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。
(読書会のみの参加もOKです)

【日時・場所】 6月3日(日)
・16時30分~18時30分 読書会
 備屋珈琲店(恵比寿) 貴賓室 ROOM WEST
 
・19時~ 食事会
 (場所は未定。決まりしだい発表します)
 
【費用】
・読書会……各自のお茶代+部屋代(300円程)
・食事会……3000円程
 
【定員】 10名
 
【テーマ】
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

第十回 東京読書会レポート

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第十回目の東京読書会のレポートがアップされました。


テーマは夏目漱石の『それから』でした。

ラソダム・プレイ

いま気づいた。

コンポのリモコンに「ランダム」というボタンがあるのだが、よく見るとそこには「ラソダム」と書いてある。
とても小さな字だ。これに気づいたのは、たぶん世界で僕一人だろう。

リモコンを裏返すと、そこには"Made in China"と書いてあった。

はったりキャンペーン

「5月31日までキャンペーンで商品が半額です! お急ぎください!」と客を急かしておきながら、6月1日になると「好評のためキャンペーンを延長しました。今度は10月31日までです! ふたたびお急ぎください!」というパターンをよく見るけど、これは違法にならないのかな?
最近、この手のハッタリに引っ掛かったばかりだ。

普段から1000円でしか売っていないのに「今だけ1000円!」とやるのは違法のはずだが。

不倫と労働

次回の読書会のテーマ・夏目漱石『それから』を再読。
不倫小説であるが、それと同時に「労働小説」でもある。「労働とは何か、労働は美徳なのか」というのも、背後にそこはかとなく流れるテーマだ。

思い出すのが、ワイルドの奇抜なエッセイ『社会主義下の人間の魂』。これも再読しよう。