図書館のおばさん職員がまったく仕事をせず、すごく態度が悪いので、文句を言いに行った。おばさんの胸の名札をちらっと見ると「姫」と書いてあった。苗字らしい。

……という夢を見た。

いったい何を意味しているのだろう?
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純愛

不倫こそ、唯一の純愛だ。

(ラディゲ『肉体の悪魔』を読んで)

理想主義

僕の悲しみの根源は、あまりにも強烈な理想主義にある。
理想と現実のギャップに、いつも傷つけられ、血を流している。

僕の課題は、いかにでたらめに、いかに自堕落に、いかにその日暮らしに生きるかだ。
僕ほど、「自分らしく」とか「ありのまま」といった言葉を憎んでいる男はいないだろう。

『肉体の悪魔』

次回の読書会のテーマ『肉体の悪魔』、さらっと読了。あー、むっちゃ頭を使う読書だった。しかしなんで『肉体の悪魔』というタイトルなんだろう?

ひたすら肉体の動きだけを凝視した前回の『老人と海』と比べ、人間の心理をガラス球のように透視したのがこの『肉体の悪魔』か。好みの分かれるところだろう。ただ、この作品にも、濃厚な官能の香りは漂っている。

どういうわけか、この作品を読んだ後、猛烈にスターリンの『肉』が聴きたくなった。


あいつには肉をくれてやれ
あいつから言葉を奪え
俺からも言葉を奪ってしまえ!

「革命的キュウリのサラダ」

『望星』(東海大学出版会)のリレーエッセイ「あの日・あの味」に、「革命的キュウリのサラダ」というタイトルでエッセイを書いています。

ある日ロシアの高級レストランで遭遇した、革命的・前衛的・共産的キュウリのサラダ。それはどんな料理だったのか。
そしてそれを食べた僕は、キュウリの向こうにロシアの未来を透視した……。


よろしかったらご覧ください。

ニーベルンゲンの歌

先日の読書会のテーマ『老人と海』に触発されて、『ニーベルンゲンの歌』を注文。

要するに、『老人と海』は老人とマグロの肉体の動きしか描写していない。内面をほとんど解剖していない。この構造が、古代ギリシャの叙事詩と同じだという話が出たからだ。

なるほど、人間には到底証明できない、得体のしれない心理を延々と解剖・詳述するより、ただ肉体だけを信じ、肉の動きだけを見つめていくほうが、はるかに健康的かもしれない。心理の錯綜に病んだ現代人にとっては、一服の清涼剤になるかもしれない。

ドイツ語を勉強していながら、『ニーベルンゲンの歌』は読んだことがなかった。ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』は聴いたが。
これから少しずつ、この肉の言葉に耳を澄ますことにする。

合理的な死

すべての死は、非合理である。

合理的な死という物は、一つしかない。
自殺である。

第八回 東京読書会のレポート

東京読書会・第八回目のレポートがアップされました。

テーマはヘミングウェイの『老人と海』でした。

3/4(日) 東京読書会8 ラディゲ『肉体の悪魔』

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(このイベントは定員に達しました。ありがとうございます。キャンセル待ちをmixiにて受け付けています)

第8回目の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。
(読書会のみの参加もOKです)

【日時・場所】 3月4日(日)
・16時~18時 読書会
 スターバックス ゲートシティ大崎店 セミナールーム
 (珍しいスターバックスの個室です)
 
・18時30分~ 食事会
 (場所は未定。決まりしだい発表します)
 
【費用】
・読書会……ドリンク代のみ
・食事会……3000円程度
 
【定員】 10名
 
【テーマ】
レイモン・ラディゲ『肉体の悪魔』

わずか二十歳で夭折したフランスの作家ラディゲ(1903-1923)の代表作です。

コネ入社

たかが数時間の面接や試験で、人間の何がわかるのだろう。

だとしたら、コネ入社こそ、最も合理的で公平な選別法だと言えないだろうか。