『大人の文房具』

『大人の文房具』(普遊舎)というムックで、僕が仕事道具についてインタビューを受けています。

はっきり言って、全然大した道具は使ってはないのですが、何も考えずにインタビューを引き受けました。僕の道具が撮影されている時も、そのみすぼらしさに赤面しました。
仕方ないので、
「僕は道具を信じない。僕自身が道具であり、メディアなのだ!」
などと、我ながらよくわからないことを喋って来ました。
よかったらご覧ください。
スポンサーサイト



ビールカレー

Img022

昼食は、先日富山で買ってきた「ビールカレー」なるものを食す。

「秘境黒部峡谷が育んだ宇奈月地ビールでじっくり煮込みました」という。

ビールのホップが、はるか彼方で香り、響いている感じはあったが、それほどビール臭くはない。
まあ、普通のカレーでした。

カスパー・ハウザー

どうもドイツ語圏には、人間を監禁するという事件が多くないか。そう言えば、あのカスパー・ハウザーが現れたのもニュルンベルクだったはず。

カスパー・ハウザーについてネットで調べていたら、「自作自演だ」という声が結構あって驚く。匿名のネット空間では自作自演が簡単にできるので、現実世界でもそうだと思っているのだろう。
カスパーは襲われて死んだのだ。そんなに簡単に自作自演できるわけないじゃないか。

そう言えば、イラク戦争の時は、いろんな国の人が人質になったが、「自作自演だ」とか言って自国民にネットで罵られたのは、日本人の人質だけだ。他の国では、人質は英雄とみなされている。
やはり、この国のインターネット空間は、異常だと言わざるを得ない。

9/25 東京読書会(3) 夢野久作 『氷の涯』

9/25(日)の16時~18時、読書会の第3回目を開催します。

会場は、神保町の喫茶店「喫茶去」の座敷を借りきって行います。

今回のテーマは、Spiderlilyさんお薦めの、夢野久作の中編小説『氷の涯』です。

Spiderlilyさんによる作品のご紹介です。
…………………………………………………………………………………………
 奇書であり超大作の『ドグラ・マグラ』があまりにも有名な作家・夢野久作。他にも『少女地獄』や『瓶詰地獄』など特異な世界観の作品で知られる彼だが、実際には読んだことがないという人も多いのではないだろうか。

 次回の読書会は夢野久作の『氷の涯』にスポットをあてる。『氷の涯』は久作作品の中ではあまり知名度がない部類に入るが、意外にも(!)読み応えのある中編小説である。『ドグラ・マグラ』の難解なイメージから夢野久作を喰わず嫌いしている人にこそ読んでみて欲しい。

 物語は「遺書」の体裁を借りて語られる。旧満州国ハルビンを舞台に、罠にはめられて居場所を失った日本軍司令部当番兵の上村と、ロシア人の娘ニーナの逃亡劇を描く。日本軍、赤軍、白軍及び謎の待合い「銀月」の女将の思惑に翻弄され、怪事件の大立物と見込まれ、逃亡を余儀なくされた上村。上村の独白を通じて、一体何が真実なのか、二転三転する視点に酩酊のような感覚を味わうことができます。ラストのたたみかけるような美しさは圧巻。上村の流浪の果てには一体何が待っているのか……?
…………………………………………………………………………………………

この小説について、お茶を飲みながら自由にトークします。
真面目な話をしなくてかまいません。脱線も歓迎。
脱線をしながら、色んな芸術分野や世界に対して話の翼を広げていくのが理想です。

費用はお茶代のみです。
なお、mixi,Facebookでも同時に募集します。

テキストを読んで来られるのが望ましいですが、「会の雰囲気を知りたい」という方のために、読まずに来られるのも歓迎します。
今までの会の様子はこちらをご覧ください。


参加ご希望の方は、コメントを書き込むか、僕までメールをお願いします。
みなさん、お気軽にご参加ください。

本よさらば

いらない蔵書を売り飛ばし、残りの単なる仕事の資料は電子化してしまうことにする。場合によっては、キンドルなどの電子書籍端末も買う。
紙の本として残すのは、文学書、本当の愛書のみ。

これで部屋はかなり片付くに違いない。
仕事の資料は、数年に一度しか参照しない物も多い。そして、そう言う本に限って500ページくらいあったりする。
僕はコレクター趣味はないので、よけいな本は仮借なく片づけることにする。

この世に必要なものなんて、そんなにないんだ。

ニーチェ

すでにニーチェの解説書がコンビニで売られる時代が来ている。すごい。
長い間、ニーチェと言えば、反社会・反権力の哲学者だと思っていたが。今ではサラリーマンの教則本になっているのか。

東京

久しぶりに街に出ると、東京はいかにも不愉快そうに顔をしかめていた。
放射性物質が気になるのかもしれない。

偏向

自分の気に食わない物のことを、人は「偏向」と呼ぶ。

奇怪な読書会

いろんな読書会があるんだな。
僕が一番驚いたのが、「自分がまだ読んでいない本を持って行って、その場で30分で読み、その後内容を二分でプレゼンする」という読書会。

30分で読めて、2分で要約できる本ってどんな本なんだ?
どうせ、クズのようなビジネス書や自己啓発書だろうが、そんなもんばっかり読んでいるとアホになるぞ。

哀切

近くに、テレビでもよく取り上げられる、女性一人でやっている手作りのパン屋さんがある。
玄関のボードには「当店は岩手産の○○という品種の小麦を使っています」と誇らしげに書かれていた。

ところが、最近この「岩手産」の表記が消え、変わって「当店では放射線検査に合格した小麦を使っています」という文句になった。

なんだか切なくなった。