10年 最近気づいたのだが、僕が『ゲオルク・トラークル、詩人の誕生』を出したのが2000年3月。つまり、僕が物書きの道に入ってから、今年で10年目ということなのだ。色々思うところはあるが、とりあえずはその事実だけ。ひょっとしたら、僕も転機なのかもしれない。かつては本を出すだけで嬉しかったが、今はそうではない。新たな方向性・創造への道を探していかないと。
一生懸命 「一生懸命やっているのに、なぜうまくいかないんだ」と嘆いてはいけない。一生懸命やっているからこそ、うまくいかないのだ。この世には、手を抜いたほうがうまくいくことがある。まずは、気楽にやることだ。一生懸命の方向性を間違えているのかもしれない。
『ゲオルク・トラークル、詩人の誕生』 僕の処女作である『ゲオルク・トラークル、詩人の誕生』(鳥影社)は、今のところ品切れになっている。僕はいくらか持っているので、試みにアマゾンマーケットプレースに二冊出してみたら、一日で完売してしまった。なるほど、この本は発行部数も少なかったし、けっこう需要があったのか。マーケットプレースにも滅多に出ないので、図書館で借りて読んでしまった方もいるだろう。残念。こんなことなら、もっと早く出品するべきだった。僕としても、この本が広く行き渡り、多くの人に読まれるのは嬉しいことだ。これは、僕を大学の外へ連れ出し、物書きの道へと投げ出した本なのだ。
日本は沿岸捕鯨の再開に反対するか? 日本の沿岸捕鯨、年120頭容認 IWCが議長提案【ロンドン共同】捕鯨の在り方を検討してきた国際捕鯨委員会(IWC)は22日、現行の調査捕鯨に代わり今後10年間、日本がミンククジラを沿岸で年120頭捕獲することを容認する議長・副議長提案を発表した。この提案に真っ先に反対する国がある。それは、オーストラリアなどではない。日本だ。農林水産省としては、商業捕鯨が再開されず、いつまでも調査捕鯨が続くほうが都合がいいのである。なぜなら、商業捕鯨はもはやビジネスとして成り立たず、わざわざ参入する民間会社は存在しないからだ。クジラ食が日本の伝統食というのは大嘘だということは、『世界奇食大全』(文春新書)にも書いておいた。