『広告』(博報堂)に書評と「書評の書評」が……

Kokoku

今出ている『広告』(博報堂)の12月号の「インタラbookレビュー」に、僕の『奇妙な祭り』の書評と、その書評の書評が出ています。

これは、まず博報堂クリエイティブ・ディレクターの岡島考佳さんが僕の『奇妙な祭り』の書評を書いてくださって、それに僕が直筆で赤字を入れて、さらにその書評を僕が「書評」するという、なかなか画期的な試みです。
岡島さんは、僕が「ナンセンス」「何も考えていない」と言ったフレーズが好きなことを、鋭く見抜いておられます。
面白いですので、ぜひ一度ご覧ください。
スポンサーサイト



犬と人間

犬を飼っている人が、よく
「うちの犬は自分を人間だと思ってるの。オホホ……」
などと言っているが、それは間違いだ。


犬のほうが、人間を
「こいつらは犬だ」
と思っているだけである。

名古屋で「托鉢」は禁止です

この間名古屋の地下鉄駅で見かけた、謎の張り紙。

0img_2665

「駅構内における『托鉢』は禁止」……。


名古屋って、どんな場所なんだろう。

何故かこの街には異様に坊さんが多く、みんな地下鉄駅に「托鉢」に殺到しているのだろうか。
まるでラオスのルアン・プラバンである。

坊さんの量があまりに凄いので、乗客から苦情が来て、仕方なく駅構内での「托鉢」を禁止してしまったのか。

それとも、
「禁止しておかないと、勝手にここで托鉢する奴らが出てくるんじゃないか……」
と妙に気の利く人がいて、誰も「托鉢」になんて来ないのに、あらかじめ托鉢を禁止してしまったのか。


そういえば、同じ地下鉄駅のエスカレーターに、
「コートやスカートがエスカレーターに触れて汚れる危険性がありますので、ご注意ください」
という張り紙もありましたね。

まあ、エスカレーターに乗ったら、コートやスカートを汚すことがあるのは当たり前だ。
そういう人が続出し、
「私のスカートが汚れてしもうたわ。どうしてくれるぎゃあ!」
という苦情が殺到したので、鉄道会社が親切にアドバイスしてくれているのか。
それとも、鉄道会社はよっぽど名古屋人を馬鹿にしているのか。
まるで小学生に対するお説教である。


僕は名古屋にある取材に行ったのだが、そこでいろんな常識では考えられない光景を目にした。
今、このミステリアス・シティが、かなり気になっている。

大阪毎日放送ラジオ「ゴー傑P」に出演

10月21日、大阪毎日放送ラジオの「ゴー傑P」に出演してきました。出演者は、小籔千豊さん、笑い飯さん。
時刻は2時か5時までという深夜放送。野球中継が押して、始まったのは午前二時半でした。

僕の半生から、僕がいま気になっている祭り、日本の隠された風俗や民俗について語りました
笑い飯さんがゲストの話で笑うのは珍しいらしく、それなりに面白い内容だったのでしょうか。

楽しい番組でした。大阪の放送局も、なかなかいいですね。

「21世紀テレビ検定 カルチャーショック」に出演

10月15日、「21世紀テレビ検定 カルチャーショック」(テレビ神奈川他テレ玉・チバテレビ・三重テレビ放送・KBS京都・SUN―TV)に出演しました。20時からの1時間番組です。
今週のテーマは祭りで、僕が祭りをいろいろ解説していくという形式です。

撮影は僕の家の中。
人形に向かっていろいろ僕が話しかけるというスタイルで、台本も何もなしのぶっつけ本番。
ほとんどアドリブでやったのですが、いかがだったでしょうか。
演技もなかなか面白いものです。人格を変えたり、別の自分になりきるのは気持ちいいものです。
こういう仕事、もっとやりたいなあ。

文章を書くときも、僕は往々にして別の人格になったり、他人になりすまして書いています。
物書きと俳優の距離はわずか一歩、いや、物書きと俳優は実は同一人物なのです。

「フェネック」に「日本の珍グルメ図鑑」を掲載

今発売中のアウトドア雑誌「フェネック」(三推社)の11月号に、カラー4ページで「日本の珍グルメ図鑑」を掲載しています。
僕が最近テーマにしている、変わった食べ物について書いたエッセイです。

Nbpr_3





メニューは、スズメバチの寿司、酒寿司、鍋焼きプリン(写真、鍋焼きうどんそっくりのプリン)、トド、熊、納豆コーヒーゼリーサンド、サンショウウオの燻製、馬のたてがみ、メダカの佃煮、ヤギのミルク、イルカの干物……などなど、です。

納豆コーヒーゼリーサンドというのは、食パンの中に、納豆とコーヒーゼリーと生クリームをはさんだ、超現実的に素敵なサンドイッチです。
一番すばらしかったのがスズメバチの寿司(ヘボ寿司という)で、寿司のネタがスズメバチになっている、岐阜県の料理です。
見かけはあんまり良くないですが、信じがたいほど高貴で上品な味のする一品でした。

ぜひ一度、ご覧ください。

ピカソ

ピカソは、決してピカソになろうとしたのではない。

気がついたら、ピカソになっていただけの話だ。