「週刊大衆」に載ってます

今出ている「週刊大衆」にグラビア特集「秋の奇祭」があって、そこで僕が写真入りで奇祭の解説を延々としています。

ぜひご覧ください。
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お櫃収め

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あるネパールの少年が、長い間何も飲まず食わずで瞑想を続けている、というニュースが最近あった。
このネパールの少年には及ばないが、日本にも神秘的で不思議な祭りがあるのである。

それは、9月23日に静岡県御前崎市の池宮神社で行われている「お櫃収め」だ。遠州七不思議のひとつと呼ばれている。
まず、男たちが褌一丁になり、神社内にある桜ヶ池の中に泳いでいく。手にはお櫃を持ち、中には赤飯が詰められている。
池の真ん中まで泳いでいくと、男たちはいきなりお櫃を池の中に沈めるのである。

お櫃はそのまま沈んだままだが、数日後には浮き上がってくる。しかし、なぜか赤飯だけは消滅している……というものだ。「テレポーテーション」である。
池には龍が住んでいて、このお櫃は龍に捧げられたものとされている。
また、桜ヶ池と信州の諏訪湖は地下でつながっていて、沈んだお櫃がなぜか諏訪湖に浮いてきた、という伝説も残っているのだ。
いずれにせよ、訳のわからない現象があったほうが、世の中は楽しいというものだ。

悲劇

人生の一番の悲劇は「死ぬこと」である。

二番目の悲劇は「死ねないこと」である。

この二つを超越した者だけが、幸せになれる。

ひょうげ祭り

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お笑いコンビ「よゐこ」の濱口優と小倉優子の交際が報道されたように、最近はなぜかお笑い芸人がモテモテらしい。しかし、日本では昔から「お笑い」が珍重されていて、明らかに笑いを狙った祭りがあるのだ。
 
9月10日に香川県高松市で行われた「ひょうげ祭り」がそれだ。「ひょうげ」とは「ひょうきん」「おどけた」という意味で、男たちが顔に無茶苦茶なメークをして行列しまくる祭りである。みんな、志村けんの「バカ殿」みたいである。
 
メークもすばらしいが、頭に葉っぱをかぶり、カボチャで刀を作ったりと、コスチュームもすばらしい。金や銀の色紙を貼り付けたりして、ほとんど小学生の学芸会の乗りである。

この日は驚くべきことに、なぜか高松市長まで出演していた。この人もデタラメなメークをして、おもちゃの馬に乗って澄まして行進している。
 
馬には巨大な睾丸と陰茎まで作られていて、市長が馬の上で操作すると、陰茎が動いて先端から液体がチューと出るのである。大丈夫か、高松市! こんなアホことやってて。
 
最期に植物で作った神輿を池の中に放り込んで、祭りは〆だ。アホらしいながらも、なかなか荒っぽい祭りだった。

医者と病気

人が医者に診てもらうのは、その人が病気だからだ。

つまり、医者のところにいる限り、その人は病気から解放されないのだ。

医者に行くのをやめた時、病気は治るのである。

目白駅前でかっぽれ踊り

秋篠宮の嫁さんが子供を生んだということを受けて、喜んだ住民が、目白駅前でなんと「かっぽれ」「よさこい」を踊っていたらしい。
僕はそのニュースを見てて、なんだか悲しい気分になってしまった。


「踊らされてる」とはこのことですね。

『伯林蝋人形館』(皆川博子著)が届く

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先日、一冊の本が僕のもとに届いた。文藝春秋からだった。
本のタイトルは『伯林蝋人形館』(ベルリンろうにんぎょうかん)。第95回直木賞作家の皆川博子さんの新刊小説である。

この小説が送られてきたのは、この本の中で、僕の処女作『ゲオルク・トラークル、詩人の誕生』が取り上げられているからだ。
巻末の「参考資料」にはこうある。

杉岡幸徳先生の『ゲオルク・トラークル、詩人の誕生』(中略)の大いなる助けを受けたことを、深い感謝とともに付記します。ヨハン・アイスラーの詩は、杉岡先生の訳になるトラークルの詩を使用させていただきました。マティアス・マイとヨハンの造形は、杉岡先生が描かれたトラークル像に発想のもとを得ています。


「杉岡先生」というのがちょっと恥ずかしいが、つまりはそういうことである。
アマゾンの紹介文よりー

陸軍幼年学校から軍人の道を歩むはずが、ジゴロとなったアルトゥール。帝政ロシアからドイツに亡命し、シナリオライターを夢見るナターリャ。ミュンヘン市民のプロレタリアートでルンペン暮らしから這い上がり、ナチ党員となるフーゴー。裕福なドイツ系ユダヤ人の家に生まれ、義勇軍に参加した後、大富豪となるハインリヒ。薬を常用する蝋人形師マティアス・マイ。カバレット“蝋人形館”の看板歌手ツェツィリエ。彼らの人生は、様々な場所、時代で交錯し、激動の歴史に飲み込まれていく―。『死の泉』から九年、壮大な歴史ミステリー長篇。


僕が『トラークル』の中で描いたのは、絶望的なまでに美しく穢れた、ジャンキーとしての詩人像だが、皆川先生は、それを光のように二つに分け、新しい人物を創造している。まるでドッペルゲンガーのように。
ところどころ、僕の訳したトラークルの詩「嘆き」「グロデク」「滅び」「夢と錯乱」などが散りばめられているのが嬉しかった。
ぜひ一度、ご一読ください。

最近、
「小説を書いてみないか」
と言われることがありますが、それも今考えています。

アメリカ映画に出演します

今度、アメリカ映画に出演することになりました。
タイトルは、
"I Am A Curious Gaijin"

アメリカの好奇心旺盛でイノセントな女の子が、日本でいろいろ奇妙なものを体験していくというドキュメンタリーです。
僕も「世界で唯一の奇祭評論家」として出演します。

ところで、この映画では、まだ主演の女優が決まっていません。
なかなか「これ」と言える女性がいないのです。
条件としては、白人女性で、年齢は18-21歳、中程度の日本語を話す人です。
あなたの周りにいませんか?ぜひ、紹介してください!
そして、こちらから応募してみてください!