年の瀬に、心が揺れ動く

毎年、年の瀬が押し迫ってくる頃、僕の心は揺れ動く。

どういうわけだか、この季節になると、新しい携帯電話が欲しくなってくるのだ。なぜだろう。

今日、武蔵小山の「日本一長い」と自称する商店街を歩いていると、ふらりと携帯ショップに立ち寄ってしまった。
見ると、僕の使っているウィルコムの携帯端末が、これまで見たことがないほど、安く機種変更できるのだ。

「ここしかない!」
と衝動的に思い、機種変更をしてもらう。
僕の持っていたものは、今どき珍しいカメラのついていない奴で、今度の新しいのはきっちりついている(当たり前か)。
ついに、僕も文明人の仲間入りができそうだ。

僕がよく通る道に、とんでもなく変で不思議な看板があって、いつも写真に撮りたくてたまらなかったが、これで気軽に写真を撮れる。

年の瀬に心が揺れ動いたのは、正解だったのだろうか……。
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子供が殺されるニュースについて

最近、塾で子供が刺されただの、段ボール箱の中で子供の死体が見つかっただの、やたらと「殺される子供」のニュースが多い。

こういうニュースを見て、「子供の殺人事件が増えている」とか、「殺伐とした世の中になったものですなあ……」と慨嘆したり悲嘆する人が多いが、これは間違いである。

よく、「犬が人間を咬んでもニュースにならないが、人間が犬を咬むとニュースになる」と言われる。
当たり前の出来事はニュースにならず、珍しいことこそがニュースになる、という意味だ。

つまり、最近「子供の殺人」のニュースが多いのは、「子供が殺されることはめったにない」ということの裏返しなのだ。
もし一日に子供が1000人単位で殺されていたら、それは極めて当たり前の現象で、ニュースにすらならないだろう。

子供が殺されるニュースの多発は、逆に「子供は極めて安全な環境の中で暮らしている」ということを意味している。
安全な環境の中での純粋培養が、いいことかどうかはわからないが。

見に行きたい祭り~あらい祭

12月14日に、千葉県芝山町で「あらい祭り」という変な祭りがあって、僕は行きたいと思っているんですが、ちょうどそのころ二つの原稿の締め切りがあるので、なかなか行けそうにありません。

これは、男の子たちがカヤで小屋を造り、そこに火を放ち、入ってこようとする宮司を阻止するため、「大根」を投げつけるという、男らしいのか何だかよくわからない祭りです。

僕はなかなか行けそうにないので、誰か代わりに見に行って、写真を撮ってきてもらえないでしょうか?
現地の芝山千代田駅までは、東京駅から一時間半くらいです。

「これはパイプではない」

pipe2




「これはパイプではない」と絵の下にフランス語で書かれた、有名な絵。
シュルレアリスムの画家ルネ・マグリットの作品だ。

そう、これはパイプではない。単なる「絵」じゃないか。この絵に煙草を詰めて吸うことはできないだろう?

いや、これはパイプだ。どう見ても、リンゴやマングースには見えないぞ?


訳のわからない論争をひき起こす絵である。
なんでこんな話をしているかというと、これとそっくりのスパムが、今日僕のところに届けられたからだ。

タイトルは、なんと、
「これは迷惑メールではありません」。
中身を見れば、ただで女性を紹介するだの、逆援助も可能だの、無料登録はここからだの、どこから見ても完璧な「迷惑メール」だ。
少なくとも、僕は迷惑がっているので、「迷惑メール」には違いないのだ。

ルネ・マグリットの有名な絵を思い起こしてしまうほど、高度な進化を遂げたスパム。
将来が楽しみ、というか全然楽しみではない。
単にうっとうしいだけである。

自己責任とは

自己責任とは、自分で責任を取りたくない者が使う言葉である。

トラベルライターの忘年会に行く

12月3日、飯田橋の「トラベルカフェ」で行われた、トラベルライターの忘年会に出かけた。
今回来たのは50人以上で、今までで最大の規模だという。

ここの集まりに顔を出すのは、ほぼ一年ぶりだが、昨年の会とは顕著な違いが見られた。

「あ、杉岡さんですね、知ってますよ~」
『日本トンデモ祭』読みました!」
という人に何人も出会ったのである。
挨拶する前に、向こうから僕を知っていたのだ。

やはり、『日本トンデモ祭』を出し、雑誌の連載をし、ホームページを公開し続けることによって、確実に僕の名前や存在が浸透してきているのがわかった。
もちろん、それは嬉しいことなのだが。

『日本トンデモ祭』を当日三冊持って行ったのだが、三冊とも売れてしまった。
買ってくださった方、ありがとうございます。
本を書くと、本当に読者のありがたみや優しさがわかってくる。

僕はお酒を飲めず、飲まないのだが、僕の注文した「カルピス」すら、心地よい酔いを運んでくれた。
いい夜だった。

同棲しませんか?

日に日に巧妙に、そして訳のわからなくなってきたスパム。
今日届いたのには驚いた。
タイトルは、
「同棲しませんか?」