『世界奇食大全 増補版』の加筆について

『世界奇食大全 増補版』(ちくま文庫)は、文庫化にあたり、パンカツ、トド、ソテツ、カメノテ、、イソギンチャク、ワラスボ、蘇、犬の八品目を加筆しています。

この中で最も長いのが13ページある「犬」です。
ここでは、有名な中国や韓国の犬食だけではなく、スイスや日本の犬食についても書いています。
日本に犬食文化があったことはいろいろな文献から明らかで、もはや犬食は日本の伝統食ではないかという考察をしています。

また、
「ペットを食べてはいけないのか」
「なぜ日本のペットには食べ物の名前を付けることが多いのか」
「愛と食の秘められた関係とは」
といったテーマについても書いています。

実はこの「イヌ」だけで独立して本にできるくらいのテーマで、「奇食とは何か」「食べるということはどういうことか」という深淵に迫るテーマだと思っています。
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『世界奇食大全 増補版』(ちくま文庫)が出ました

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『世界奇食大全 増補版』(ちくま文庫)が出ました。
文庫化にあたりパンカツ、トド、ソテツ、カメノテ、、イソギンチャク、ワラスボ、蘇、犬の八品目を追加しました。

ラクダのこぶ、サソリ、ウマのたてがみから、土のスープ、樹液、みかんご飯、甘口イチゴスパ、そして紙、蚊の目玉のスープまで。伝統食品あり幻の珍グルメあり。「奇食とは、人間世界の謎を開ける鍵なのだ」という著者の、悶絶必至、味の大冒険。人間の業の深さを実感する珍グルメ全集。文庫化にあたり、パンカツ、トド、イソギンチャク、蘇など8品を増補。全56品。解説 宮田珠己

「すばらしい新世界」とモソ族

「すばらしい新世界」、一応読了。いわゆるディストピアものだが、僕が「世界の性習俗」で書いた、結婚のない民族モソ族に似ていると思った。

モソ族には結婚や家庭がなく、誰が自分の父母かわからないことも多い。あるのは夜這いを基本とする自由恋愛で、父や母は「猥褻語」とされ、タブーとされる。これら全ては、「すばらしい新世界」で描かれている未来社会と同じだ。

だとしたら、「すばらしい新世界」に描かれている未来社会は本当にディストピアなのか、という問題が現れる。

三文オペラ

今頃になって「三文オペラ」を読んだ。悪人が悪人のまままったく悔悛せずに救われる、というハッピーエンドがよかった。ここが「万引き家族」と違うところか。

現実世界では、「正義が勝ち、悪は滅びる」という退屈な構図ばかり見せられるので、せめてお芝居の中だけは夢を見させてほしい。

「特選小説」にインタビュー

「特選小説」の九月号に、『世界の性習俗』の著者インタビューが掲載されました。