街角のチャイルド・ポルノ

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携帯の画像なので見にくくて申し訳ないが、これは僕が先日、ある有名デパートの中で撮影したポスターである。
チャイルド・ポルノだ。

……というわけではなくて、これは写真屋のポスターなのだ。こんなに微笑ましく素敵な写真を撮って差し上げますよ、という宣伝なのだろう。

しかし、これはチャイルド・ポルノではないのか。
「たかがキスくらい……」
と思うかも知れないが、無理やりキスすれば、それだけで強制猥褻罪が成立する。

「真ん中の男の子はニヤニヤして喜んでいるじゃないか。強制じゃないよ!」
という指摘もあるだろうが、日本の各地にある「淫行条例」では「18歳未満の性交または性交類似行為」を禁じているので、キスもまた「性交類似行為」にあたる可能性がある。相手が同意しているかどうかは、この場合関係ないのだ。

もちろん、「この子達は外国人で、写真も外国で撮ったので、日本の淫行条例は適用されないのだ」という言い訳もできるだろう。まったく訳のわからない世界である。

しかし左側の女の子、目を閉じて、男の子の頬を軽くかじったり、耳に息を吹きかけているようにも見える。
たぶんまだ10歳未満だろうが、これほどの演技力と色気はすばらしい。
将来が楽しみな女の子だ。
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アダルトビデオの会社からメールが……

ホームページを構えてメールアドレスをさらしていると、いろんな人からメールがやってくる。
先日はなぜか、ある有名なアダルトビデオの会社からメールが来た(ただし、メールの中では「アダルトビデオの会社」だとは一言も言っていない)。いったい何なのか?

「突然のお願いで恐縮ですが、今度、私どもの会社にて、夏祭りの作品を撮るにあたり、ニュースなどでよく見かける、お祭りをリポーターがリポートしている映像を参考資料として探しているのですが、現在見つかっていないのが現状です。そこでそのような映像をお持ちでしたら、是非ダビングさせていただきたく思いメールしました」

アダルトビデオなのに、「夏祭りの作品を撮る」とは、これいかに……と言いたいところだが、だいたい想像はつく。
たぶん、女の子をいっぱい集めてきて、裸で神輿を担がせたりして「夏祭り」のビデオを撮ろうとしているんだろう。

さらに、「是非ダビングさせていただきたい」というのも素晴らしい。
家族や親しい友人以外に、CDやビデオのコピーをしてあげるというのは、著作権法に違反しているはずだが……。これじゃまるで、問題になっている「ウィニー」と同じじゃないか。
さすがアダルトビデオ会社だけあって、法令順守など何も考えていないらしい。この業界は、パクリの嵐だからね。

結局、このメールには返事をしなかった。
たとえ映像を持っていたとしても、これでは「ウィニー」の違法行為と同じだし、このアダルトビデオが完成した暁に、エンドロールに「情報提供:奇祭評論家・杉岡幸徳」という名前が堂々と出るのもいやだったからだ。

ホームページを持っていると、本当にいろんなメールがやってくるなあ。

見世物小屋と性

今、『図録 性の日本史』(笹間良彦著、雄山閣)という本を読んでいる。

これはすごい本で、神話時代の日本から現代まで、あらゆるセックスの形や、性産業を綿々と書き連ねてある。
すべてイラスト入りで、しかも女性を妖艶に美しく描いているので、そういう意味でもなかなか素晴らしい本だ。

いろんな形の娼婦がいたのがわかる。
例えば、枝豆売り(枝豆を売ると見せかけて、実は娼婦)、綿摘み(綿摘みの労働者だが、休み時間に他の綿摘み男と交わる)、新聞雑誌縦覧所の女(明治時代、新聞を立ち読みできる場所があり、そこで客を引く女)など、よくこれだけいろいろ考えるなあと感心するものばかりだ。大変勉強になる。

そしてその中で、気になる記述を見かけた。
「蛇つかい女」というのがいたそうだ。
江戸時代の見世物小屋で、裸体に蛇を這わせて見せる女がいたというのだ。

僕は前に、「見世物小屋と豚の脳みそ」というタイトルで、日本で最後になったという見世物小屋を見てルポを書いたが、ここには「蛇食い女」という老婆が出てきた。

上記の「蛇つかい女」は明治時代に政府によって禁止され、絶滅したという。
しかし、これこそ「蛇食い女」の源流なのだろうか?
「エロ」が政府によって否定されたので、「グロ」に方向転換して生き残りをかけた、というところなのだろうか?