アメリカのアドリブ

前から不思議なのだが、アメリカのミュージシャンはなぜ原曲を変に変えて歌うのだろう。アドリブはわかるけど、もともとはいい曲なのに、歌手が勝手にメロディーを変えるので、どうしようもない駄曲に転落する、ということがよくある。

どうしても原曲を捻じ曲げないといけない、自分の個性を出さないといけない、という強迫観念に囚われているのだろうか。そんな個性より、原曲のほうが輝いているということもあるのに。

とにかく自己主張しなければ生き残れないという社会背景が背後にあるのかもしれない。そういう自己主張こそ均一的であり、平凡であることもあるのに。
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無名のバロック作曲家を発見




なんだこれは。
ライナーという初めて聞くバロックの作曲家だけど、この高雅な悲哀は何なんだ。あたかも黄昏に染まる古城の中を彷徨うような。素晴らしい。

このライナーという作曲家は検索しても情報が全くないのだがなんだろう?こんな素晴らしい作曲家が隠されていたとは。

どうやら18世紀ころのイタリアの作曲家で、名前のほかはほとんどわかっていないようだ。残された楽譜も相当傷んでいると。

どうやらライナーのアルバムは一つしかなく、しかもそれは今日ユーチューブにアップされたようだ。何というタイミング、、、

Chet Baker Sings




Chet Baker singsは本当に奇跡的だと思う。

これほど素朴で、単純で、美しく、そして不安定で、未完成なものが一つの形に完成するということは、およそこの世に起こるべからざることではないか。
奇跡的な作品だ。

The Shaggsのこと




なぜshaggsの音楽は、あそこまで独創的かつ下手なのか。それは、彼女たちが本当は音楽が好きではなかったからではないか。彼女たちは父親に無理やりバンドを組まされた。もともと音楽には興味がなかったのでは。

本当に音楽が好きなら、好きなミュージシャンがいて、最初はそれを真似しようとする。だから、とんでもなくひどい音楽にはなりにくい。

しかしshaggsの姉妹は音楽に興味がなく、好きなミュージシャンもおらず、真似する手本もなかった。しかも三人姉妹で、閉ざされた環境で生きていて、感性も似通っている。一人だけまともな音楽的センスがあった、などということはなかった。

手本もなく、テクニックもなく、外部から何かいいアイデアを持ち込んで来る者もいなかったから、彼女たちは一から音楽を作るしかなかった。これが、shaggsの音楽が独創的かつ奇天烈だった理由ではないだろうか。

言ってみれば、この世にこれほど奇妙かつ下手、そして純粋な音楽もないのかもしれない。

カズーを入手

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楽器カズーを入手。
……って、金属製の筒にセロファン?を一枚貼っているだけで、むちゃくちゃ単純ではないか。
セロファンを変えたら、いろいろ音を変えれそうだ。
ギターに合うだろうか。