『奇妙な漢字』――中国四千年の歴史の中で初めて? 『奇妙な漢字』の感想として、「あんな実用例のない漢字にひとつひとつコメントを付けたのは史上初ではないか」というのがあった。漢字が生まれたのは今から四千年前だから、これが正しいとしたら、あの本は中国四千年の歴史の中で初めてだということになる。だとしたら凄いスケールだけど、単に馬鹿らしいから誰もやらなかっただけだろう。
新年の挨拶 あけましておめでとうございます。今年は1月12日に『奇妙な漢字』(ポプラ新書)が出ます。いろいろ変な漢字について解説した本です。今年も新しいことに挑戦していきます。よろしくお願いいたします。
『世界奇食大全 増補版』(ちくま文庫)が出ました 『世界奇食大全 増補版』(ちくま文庫)が出ました。文庫化にあたりパンカツ、トド、ソテツ、カメノテ、、イソギンチャク、ワラスボ、蘇、犬の八品目を追加しました。ラクダのこぶ、サソリ、ウマのたてがみから、土のスープ、樹液、みかんご飯、甘口イチゴスパ、そして紙、蚊の目玉のスープまで。伝統食品あり幻の珍グルメあり。「奇食とは、人間世界の謎を開ける鍵なのだ」という著者の、悶絶必至、味の大冒険。人間の業の深さを実感する珍グルメ全集。文庫化にあたり、パンカツ、トド、イソギンチャク、蘇など8品を増補。全56品。解説 宮田珠己
愛され慕われる犯罪者たち 高橋ユキ「逃げるが勝ち」を読む。逃亡した犯罪者が、各地で愛されていたり、慕われていたりする話が面白い。やはり犯罪者って性格がいい、人格的に優れた人が多いのだろうか。千葉で逃げ隠れしていな鬼熊も、現地では悪く言う人はいないと聞く。ひよっとしたらストックホルム症候群に陥って、地元に潜む犯罪者を悪く言わないほうが安全だという心理が働くのか。あるいは長い間地域に犯罪者が潜伏していると、仲間意識が生まれたり、しまいには郷土の偉人のような思えて、誇りに似た感情が生まれるとか。
フェミニズムという名の宗教 フェミニズムは純粋なる宗教であり、そのドグマは以下の通りである。・有史以来、男は常に女を差別し、支配してきた・男と女の能力に性差はまったくない。これらは、カトリックのドグマが「神がこの世界を作った」「神は全能である」「イエスは神の子である」というのと同じである。これらのドグマが事実か事実でないかは、もはやどうでもいい。証明することなどできないのだから。単に、これらのドグマを信仰しないと、フェミニズムという宗教が崩壊してしまうというだけである。
宗教者は犯罪者である 宗教者かつ犯罪者というのは極めて多い。イエスもそうだし、獄中でイスラムに目覚めたマルコムX、メッカを追放されたムハンマドもそう。やはり聖と俗はコインの裏表である。本質的に、悪を知らないと善も知ることはできないと思っている。だからヤクザが宗教者になるというのは、太古から行われてきた極めて自然なことなのだ。